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snowmanさん (7j5166em)2021/6/22 14:16 (No.223364)削除のびきつて夏至に逢ふたる葵かな 正岡子規・・・
ウチにやって来たのが遅かったので、とても「のびきって」という感じではありません。「伸び切らず夏至に出逢いし葵かな」と修正するのが良いかも知れません。なかなか変わった色のタチアオイが花を開きました。
空に向かって立ち上がっていくタチアオイは、あの南城の葵荘の思い出と繋がっています。でも、葵荘のタチアオイは普通の・・・原種に近い一重のピンクでした。窓に腰掛けて、いつも所在なく外を見ていたときの仲間でした。季節を知る・・・そう、タチアオイの花で夏の到来を知っていたということになります。南城は夏と冬・・・タチアオイと雪の花の思い出しかありません。
葵荘にタチアオイ・・・家主さんの何か思い入れがあったのかもしれませんが、そのことについて話をしたことはありません。御主人と娘さんの顔はおぼろげに覚えていますが、奥さんは記憶にありません。一度も会ったことが無いんじゃないかな。空地になった葵荘跡を訪ねたとき、近所の方が「娘さん、嫁に行って近くに住んでいるから、会っていきます?」と行って下さいましたが、そこまでのお手数を掛ける必要はなし。お礼を言ってご遠慮しました。高校生くらいだったのかなぁ、思い出は思い出のままで。
タチアオイの花言葉は、「大望」「野心」「豊かな実り」「気高く威厳に満ちた美」のようです。英語で、大望・野心は「ambition」のようです。ああ、この単語ってクラーク博士の言葉「Boys, be ambitious」に用いられている単語ですね。「少年よ大志を抱け」と訳されていますが、本来的な意味からすると「野心」であると思われます。諸説はありますが、全文は「Boys, be ambitious like this old man」であったと言われています。これは「この老人(=私)のように、あなたたち若い人も野心的であれ」という意味。あの葵荘で、確かに野心は抱きました。だから、その思い出とともに植えてみました。